Interview
インタビュー
ITの力で未来を切り拓く。
私たちはお客様と共に寄り添う開拓者だと考えています。
日々どのような思考、姿勢、創造によって、
私たちが仕事をしているのか。言語化し、お届けします。
ITの力で未来を切り拓く。
私たちはお客様と共に寄り添う開拓者だと考えています。
日々どのような思考、姿勢、創造によって、
私たちが仕事をしているのか。言語化し、お届けします。
Discussionテーマ対談技術者が語る現場。
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垣花 健一Kenichi Kakinohana
エンジニア歴15年以上。ラ・ハイナに入社してからは5年で、代表の武岡いわく「ラ・ハイナのNo.2」。技術トレンドはもちろん、マネジメント知識も豊富
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池田 嘉宏Yoshihiro Ikeda
社歴・エンジニア歴ともに5年だが、ずば抜けた成長で派遣先ではプロジェクトマネージャー(PM)も務めるラ・ハイナの若手代表
ITの現場で、人はどう動き、エンジニアをどう活かすべきか――。
技術責任者の垣花健一、グループリーダーの池田嘉宏というラ・ハイナの2人のエンジニアと、代表の武岡佑樹が議論しつつ、ラ・ハイナのエンジニアの仕事をひもときます。
マネージャー兼技術責任者の垣花氏
「失敗」ができる場としての社内システム構築
――まずはお二人の業務やラ・ハイナの特徴的なところからお聞きします。
垣花健一(以下、垣花)
私は現在、社内のITにかかわることはすべて見ています。お客さまの課題を聞いてラ・ハイナの技術でどのようなことができるのかを提案する営業のようなこともしますし、技術者の育成もしています。
また私自身エンジニアとして、17年ほど仕事をしてきましたので、エンジニアとしての仕事もあります。ネットワークエンジニアなので、お客さまのネットワークの設計・構築に関するスケジュール管理、課題管理、社員をどの仕事に割り当てるかなど、プロジェクトマネージャー(PM)としての役割が業務内容です。
池田嘉宏 (以下、池田) |
私はサーバエンジニアです。オンプレミス(お客さまが自社でサーバを運用)もクラウドもやっていて、クラウドだとMicrosoft AzureやAmazon Web Service(AWS)のサーバ構築業務が多いです。英語を使って海外拠点のサポートをすることも、仕事の範囲内となります。また、社内のインフラ基盤の更改を進めており、そのPMを務めています。 |
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垣花 |
社内のインフラという点では、IT会社といえども意外と社内システムは他社のものを導入していることが多いんです。しかし、ラ・ハイナではできるだけ自社で構築するようにしています。インフラ基盤以外も、オンラインストレージやエンジニア同士でコミュニケーションをとるための独自のビデオ会議システムなどをつくっています。
なぜかというと、ひとつはそれぞれのシステムの仕組みを知ることで、エンジニアの知識が広がり、技術が向上するから。これが、競合との差別化になります。また、お客さまからいただいた仕事ではなかなか失敗はできませんが、自社であれば失敗しても社内の人に頭を下げればいいだけですよね。そうやって失敗したことがエンジニアの成長の糧になります。 |
武岡佑樹 (以下、武岡) |
社員にはたくさん失敗して、大きく成長してほしいと思っています。失敗する機会をつくるために社内勉強会という形のチームプロジェクトをつくっています。これは、当社の大きな特徴であり、こだわりの一つです。 |
IT ソリューション部グループリーダーの池田氏
PoC(概念実証)で導入される技術と
エンジニアがしていること
――顧客からどのような要望を受け、エンジニアは何を求められているのでしょうか。
垣花 |
一次請けになることも二次請けになることもありますが、いずれにしても直接コミュニケーションをとる相手はエンドユーザーです。エンドユーザーがどういった要望を持っているかを聞き、ラ・ハイナの技術でコストメリットを出せる方法を提案します。これは、IT以外の業種でも同じかもしれません。
たとえば、クラウドが流行っているときならば、「他社がやっているからやりたい」と要望されるケースがあります。でも、それだけでは何が提供できるかを判断できないので、具体的に何をされたいのか、どのような課題解決を望まれているのかまでヒアリングします。 |
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池田 | 一方で、金融をはじめとして大手企業は安定稼働を求めることがほとんどですので、最新のエッジ技術を導入するときは、 きちんと稼働するシステムの提案・説明も必要になります。 |
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垣花 |
要望されることのトレンドが変わってきていると感じています。以前は、従来品の後継品にリプレースする、サーバのスペックアップをする、それらのための支援が多かったんです。この背景にあるのは、エンドユーザーがシステムを止めないために安定稼働を強く望み、従来品を拡張することを好むとご理解いただけるのではないしょうか。
しかし、近年はPoCという手法が注目されています。まず小さな環境をつくって新しいことを実証し、その結果を踏まえて企業のシステム全体に広げていく手法です。PoCが広まったことで、大手も新しいことにチャレンジするようになりました。 |
池田 | PoCとは、Proof of Conceptの略で、日本語にすると「概念実証」になります。政府も企業のDXを求めている現状がありますので、PoCを活用してスピーディーかつ低リスクで新しい技術を導入するようになっているんです。 |
ラ・ハイナ株式会社の武岡代表
本当の意味での「最先端」とは?
――チームで新しいことに取り組むとき、個々のエンジニアに求められることは何でしょうか。
垣花 |
エンジニアの中には保守的な性格の人が少なからずいます。つまり、新しい技術にチャレンジすることを恐れる傾向があるというか、慎重な人がいるんです。ただ、それでは世の中の要求に応えられない場合があり、エンジニアには柔軟性も必要だと思います。
私自身も保守的にならないよう、先ほど申し上げた社内勉強会を積極的に行うなどして、新しい技術に触れるようにしています。こうした新しいことを取り入れる姿勢をチームとして持つのが、難しくも必要な点だと感じています。 |
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武岡 | 「チームとして持つ」ということが大切だと思います。上司だけがその意識を持っていても中々進まないし、部下のエンジニアがやりたいと提案していることに、上司が消極的だったら会社全体としても中々前に進まないですよね。当社は消極的傾向はあまりないですが、消極的なリーダーの下でも個人個人が積極的に吸収する姿勢を持っていれば、いずれチームの雰囲気も変化するし、上司の思考や姿勢も変わるかもしれません。 |
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垣花 | ひとつ気をつけたいのが、「新しい」ということを勘違いしている人がいる点です。勘違いというと、ちょっと言葉としてはきついかもしれませんが……。 噛み砕いていうと、新しいことを流行っていることだと思っている人がいるんです。ちょっと前だったらクラウド、今だったらAIを新しいことだと思っている人が多い。しかし、流行っている時点でそれらはスタンダードであり、最先端ではないんです。最先端というのは、まだ知らない人が大多数のことですから。リーダーがそこを勘違いしちゃいけないし、メンバーが勘違いをしていたらリーダーは本当に新しいことへ意識を向かせなければいけません。ここも、チームで仕事をするうえで難しいことですね。 |
――思考自体を先端化していくということですか。 | |
垣花 | そうです。考えを最先端に持っていく。本来、最先端なものってマイノリティーだと思うんです。そこから技術を押し上げて世の中に受け入れられるようにしていくものではないでしょうか。 |
池田 | 自分も同じ考えです。時代を見ると、AIやクラウドを大切にしなければならない側面もあって、これらは日常業務を効率化、標準化してくれるものです。同じことを人でやろうとしても、それができる人はいつか会社を辞めてしまうかもしれません。ましてや、今は人手不足の世の中です。 どの企業もAIやクラウドに着手しないと、取り残されてしまう。自分自身も、社会から取り残されないための仕事をする。ただし未知の領域をつくり出すために、やはり最先端を学び続けたいと考えています。 |